在家休養

従来は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が確認された人は即入院だったのですが、今度は感染者であっても医師が入院の必要がないと判断した場合は自宅療養を指示される事があります。重症化リスクの高い方に対して優先的に病床を確保するためです(※2)。そこで、ご家庭内や周囲に感染を広げないために、自宅療養する時の押さえておきたいポイントをまとめました。

患者の療養環境について

できれば患者専用の換気のよい個室を確保する事が望ましいですが、確保できない場合は仕切りやカーテンなどを設置し(※1)、同室内の全員がサージカルマスクを着用した上で十分な換気を行いましょう。食事や睡眠も、できれば別室で行いましょう。

患者をケアする人について

患者のケアはどなたかお一人(基礎疾患のない健康な方)が行いましょう。患者と接触時には双方がサージカルマスクを着用し、介護や清掃、洗濯などで患者の体液や汚物に触れる恐れがある際は、手袋・カッパなどで体を覆い、着脱前後に石鹸と流水で手を洗いましょう(※4)。なお鼻をかんだティッシュなどにもウイルスがふくまれている為、ゴミは室外に出す前に密閉して捨てましょう(※1)。

患者の健康管理と同居者への感染防止

1日2回自身の体温や病状を記録し、毎日保健所に報告してください。周囲に人がいる場合はかならずマスクを着用してください。食事の前後やトイレの後は必ず手洗いし、便座など接触した部分はアルコール消毒してください(※5)。行動範囲を最小限にして、十分に静養し、こまめに水分補給(※5)を行ってください。症状が変化した場合には、あらかじめ保健所から伝えられた相談先へ、我慢せずに速やかにご連絡ください(※2)。

同居者の感染対策と健康管理

こまめにうがい・手洗い(※1)をしましょう。患者と接する時はサージカルマスクを着用しを着用し、2m以上(※1)の十分な距離を保ちましょう。マスクの外側の面、眼や口などに手で触れないよう注意しましょう。もし発熱、咳、鼻水の症状がある場合は保健所に報告してください。

洗面所・トイレ・浴室の利用について

できれば患者専用の洗面所・トイレを確保する事が望ましいのですが、確保出来ない場合は十分な換気と清掃を行いましょう。家庭用の掃除用洗剤を使用してもウイルス量を減らすことができます(※1)。患者の入浴は家族の中で最後にした上、入浴後は十分な清掃と換気を行いましょう(※2)。

共用を避けるもの

タオルやシーツ、衣類、食器、箸、スプーン、歯ブラシなどの身の回りのものは共用してはいけません。特にタオルは、トイレ、洗面所、キッチンなどで共有しないように注意してください。

洗濯物

リネン、衣服等は通常の洗濯用洗剤で出来るだけ水温を上げて洗濯し、しっかりと乾燥させてください。患者とそれ以外の人のものを分けて洗濯する必要ありませんが、洗濯前のものを直接触れたり共有しないようにしてください(※1,3)。

消毒・手洗い

患者が触れるもの(机、ドアノブ、スイッチ、電話、キーボード、タブレット、リモコンなど)の表面やトイレ・洗面所などの共用する部分は1日1回以上、手袋をした上で家庭用除菌スプレーなどを用いて消毒しましょう。また患者が療養している場所に出入りする時やマスクを外す時は、都度石鹸又やアルコール消毒による手洗いを行いましょう。

周囲に感染を広げないためには?

外部からの訪問者を受け入れないようにしましょう。同居者は既に感染している可能性があるため、外出する際はマスクを着用し、こまめに手を洗ってください(※1)。咳や発熱などの症状があるときには、職場などには行かないようにしてください。(※3)

自宅療養が解除できる条件

自宅療養の解除については、少なくとも24時間を隔てたPCR検査の結果が2回連続で陰性になることが必要です。ただし、地域の医療体制の状況によっては、自宅療養を開始した日から14 日間経過したときに解除されることがありますので、具体的には保健所に御確認ください。

動画掲載(、、、今ひとつembedのしかたがわからず、、、、。)

BBC:「COVID-19にかかった人を自宅でお世話するにはどうしたら」